円錐角膜治療

円錐角膜治療 Q&A

ICRSについて

ICRSを受けるとどれくらい視力が回復しますか?

ICRSの目的は、歪んだ角膜の形状をなるべく自然な形状に戻し、円錐角膜の進行を抑える、または遅らせる、というものです。もともとの円錐角膜の程度や角膜の形状の個人差が大きいために、どこまで視力が回復するかは手術をしてみないとわかりません。また、ICRSは弱い近視を矯正する効果もありますが、円錐角膜の方は強度の近視や乱視がある場合が多く、ICRSだけでは裸眼視力の改善はあまり見込めません。メガネやハードコンタクトレンズを装用した時の矯正視力が、手術前より向上する効果が期待できます。

ICRSはメンテナンスや交換が必要ですか?

ICRSは劣化しない素材でできていますので、メンテナンスや交換は必要ありません。ただし、目の状態を確認する定期検査は必要です。

角膜の中にICRSが入ると、異物感などを感じますか?

手術後数日間はICRSを入れるために切開した傷もあるので、異物感を感じる場合がありますが、傷口が治れば、ICRSによる異物感はありません。

角膜クロスリンキングについて

角膜クロスリンキングを受けると、視力も回復しますか?

視力を回復させる手術ではありませんが、角膜クロスリンキング後にわずかに角膜形状がフラット化し、近視が少し矯正されることがあります。

効果はどれくらい続きますか?

半永久的と考えられます。

角膜移植について

拒絶反応が出るのはどれくらいの割合ですか?

角膜移植の原因となった疾患や施設によって割合は変わってきますが、15%程度という報告が多いようです。

いつごろから見えるようになりますか?

角膜移植後の視力回復の速さには個人差があります。一般的に早い人でも1ヶ月、遅い人では半年以上かかります。

スポーツはいつごろから出来るようになりますか?

スポーツの種類によって違います。接触の心配のない軽い運動であれば、角膜移植後3ヶ月くらいから可能ですが、球技など接触の危険が高いものは、長期間にわたり控えたほうがよいでしょう。

仕事はどれくらい休む必要がありますか?

仕事の内容や環境、手術後の経過によります。デスクワークなどは早ければ2週間後くらいから可能ですが、体を使う仕事の場合は慎重に判断します。角膜移植後は、衝撃を受けないように気をつけることと、不潔にならないように気をつける必要がありますので、必ず医師に相談の上で復職してください。