アキュフォーカスリング

”アキュフォーカスリング”アキュフォーカスリング(AcuFocus Ring)は、アメリカのAcuFocus社が開発した老眼治療用のリングです。材質はカーボンブラック(炭)を入れて黒く染色したフッ化ポリビニリデン製で、直径3.8mmです。角膜の老廃物の輸送と栄養の流入をさまたげないようにするために、目に見えないほどの小さな穴がたくさん開いています。

アキュフォーカスリングを角膜実質内に挿入すると、ピンホール効果によって焦点深度が深くなり、近くが見やすくなります。効果の目安として、新聞やメニュー、値札ほどの大きさの文字が裸眼で読めるようになります。ただし、長時間の読書やパソコンの使用時には、老眼鏡が必要になる場合があります。

手術は片目のみで、利き目ではない方の目にアキュフォーカスリングを挿入します。片眼だけ挿入した場合はあまり感じることはありませんが、両眼とも挿入した場合は視界が若干暗く感じてしまうためです。手術後は一時的にドライアイの症状や、夜間の光のにじみ(ハロ・グレア)が出ることがありますが、時間の経過とともに落ち着いていきます。リングによる異物感はありません。見え方に慣れるまで、一般的に3〜6ヶ月かかります。

アキュフォーカスリングは、2005年3月に老眼治療としてヨーロッパのCEマークを取得しています。


”手術方法”

近視・遠視・乱視などがある方は、まずレーシックでそれらを矯正する必要があります。レーシック後、約1ヶ月ほどあけてアキュフォーカスリングの手術を行います。ただし、強度の近視・遠視・乱視がある方は、レーシック時のレーザーによる角膜の切除量が多くなるために、アキュフォーカスリングを角膜に挿入できない場合があります。

アキュフォーカスリングのメリットとデメリット

メリット

  • 老眼鏡なしである程度近くが見えるようになります。

デメリット

  • 見え方が安定するまで約3〜6ヶ月かかります。
  • 小さい文字などを見るときは、老眼鏡が必要になる場合があります。
  • 視力が安定しない場合は、アキュフォーカスリングを摘出する場合があります。
  • 一時的にドライアイの症状がでる場合があります。