フェイキックIOL

ICL(アイシーエル)

断面図ICL(アイシーエル)は、アメリカのStaarSurgical社製で、後房型フェイキックIOLの1種です。フェイキックIOLとは、目の中に挿入して視力を矯正するレンズの総称で、”眼内コンタクトレンズ”や”有水晶体眼内レンズ”とも呼ばれています。ICLは後房(虹彩と水晶体の間)という場所に挿入します。ICLはコンタクトレンズとは違い、目の中で異物感を感じることはなく、お手入れや劣化による交換等も必要ありません。

ICLICLの材質はコラーゲンとハイドロキシエチルメタクリレート(HEMA)の共重合体で、柔らかくて小さく丸まるため、わずか3.2mmの切開面から折りたたんで眼内に挿入することができます。
2013年より、ICLの中心に0.36mmの小さな穴が開いたホールICLを導入しました。いままでのICLより眼の中の水の流れをよくする効果があり、ICL手術前の虹彩切開術(LI)が不要になりました(遠視用を除く)。−14.0DまでのICLは、光学部径が従来のものより大きくなった最新のEVO+モデルを使用しています。
ICLは、1997年にCEマーク(欧州安全規格)取得、2005年にアメリカのFDAが認可、2010年2月に日本の厚生労働省が認可しています(乱視用は2011年に認可)。みなとみらいアイクリニックでは2008年よりICLの手術を導入しており、10年以上の実績があります。

ICLの対象年齢は21歳以上です。年齢の上限はありませんが、白内障を発症している方は対象外になります。また、前房深度(角膜から水晶体までの距離)が浅い方は、ICLを挿入するスペースを確保できないため、手術が不適応になる場合もあります。

ICLの手術方法

片眼の手術時間は、約15分です。

手術方法1

手術前に瞳孔を大きく開く目薬を点眼します。

手術方法2

局所麻酔後、角膜を約3mm切開します。

手術方法3

切開した部分からICLを挿入します。

手術方法4

虹彩の後ろ(後房)にICLを留置します。

手術方法5

瞳孔を小さく戻す目薬を点眼して手術終了です。30分休憩後、眼圧測定・診察をします。眼圧が高い場合は、さらに休憩をして再度測定・診察、を何度か繰り返す場合があります。

ICLのメリットとデメリット

メリット

  • 近視に対して角膜の厚さが薄かったり、強度近視や円錐角膜があってレーシックが不適応になってしまった方でも、近視・遠視・乱視の矯正ができます。
  • レーシックのように角膜を削らないため、目安として中等度以上の近視の方はレーシックよりキレイに見えます(見え方の質が良い)。
  • 万が一、ICLが目に合わなかった場合は、ICLを摘出して手術前の状態に戻すことができます。

デメリット

  • 手術後の目の状態によっては、ICLの位置の修正やサイズを交換する場合があります。
  • 将来、白内障の手術など他の目の手術を受ける場合には、その内容によってはレンズを摘出する必要があります。